Ollamaをスマホから使う方法:自宅のWi-FiやVPN経由で接続
パソコンで動くOllamaのモデルをスマホのアプリから使う方法です。自宅のネットワークに公開してベースURLを調べ、接続をテストし、インターネットからは使えないようにする手順を解説します。
スマートフォンからOllamaを使うには、パソコンのOllamaが自宅のネットワークからの接続を受け付けるようにし、スマートフォンのアプリで接続先をhttp://<computer-ip>:11434/v1にして、正確なモデル名を指定します。外出先からは、ルーターのポートを開放するのではなく、プライベートなVPNを使います。
このガイドでは、パソコンとネットワークの設定、そしてOpenAI互換のベースURLを入力できるアプリでの最初のテストを扱います。スマートフォン本体でモデルを動かす方法は扱いません。ReunifiedのMonoはこのようなエンドポイントをテキストモデルとして使えますが、まだ公開されていません。
1. どのデバイスで何が動くかを知る
モデルが動くのはパソコンです。スマートフォンはリクエストを送って返答を表示するだけなので、次の点に注意します。
- スマートフォン上の
localhostは、スマートフォン自身を指します。アプリにはパソコンのアドレスが必要です。 - チャットしている間、パソコンは電源が入っていて、スリープしておらず、接続できる状態でなければなりません。
このガイドの例は架空のものです。den-pcという名前のWindowsのデスクトップパソコンが自宅のネットワークの192.168.1.20にあり、モデルはllama3.2を1つだけ取得(pull)済みです。スマートフォンも同じ自宅のWi-Fiにつながっています。
2. Ollamaがlocalhost以外からの接続を受け付けるようにする
初期設定では、Ollamaは127.0.0.1のポート11434で待ち受けるため、接続できるのはそのパソコン自身だけです。これを変えるには、次のいずれかを行います。
- macOSまたはWindowsのOllamaアプリ:「Settings」を開き、「Expose Ollama to the network」(Ollamaをネットワークに公開)をオンにします。den-pcではこの変更を行います。
- Linuxのサービス:
systemctl edit ollama.serviceを実行し、[Service]の下にEnvironment="OLLAMA_HOST=0.0.0.0:11434"を追加してから、systemctl daemon-reloadとsystemctl restart ollamaを実行します。 - このスイッチがない場合:環境変数
OLLAMA_HOSTを0.0.0.0:11434(すべてのネットワーク)に設定し、Ollamaを再起動します。システムごとの手順はOllamaのFAQにあります。
ファイアウォールがOllamaについて確認してきたら、許可します。Windowsではプライベート ネットワークだけを許可し、自宅のネットワークの「ネットワーク プロファイルの種類」を「プライベート ネットワーク」にします(Windows 11では、新しいネットワークは最初「パブリック ネットワーク」になります)。
3. スマートフォンで使うアドレスを調べる
必要な値は3つです。
- ベースURL:
http://<computer-ip>:11434/v1です。IPの部分には、ネットワーク設定(Windowsではipconfig)で確認したパソコンのローカルIPを入れます。OllamaのOpenAI互換APIは/v1の下にあります。Ollama独自のAPI向けに作られたアプリでは、/v1を付けないアドレスを入力します。 - モデル名:パソコンで
ollama listを実行し、llama3.2:latestのようにタグ付きの名前をコピーします。 - APIキー:Ollamaはキーを使いません。空欄のままにするか、アプリが入力を求める場合は適当な仮の文字列を入れます。
den-pcの場合は、スマートフォンのブラウザでhttp://192.168.1.20:11434/v1/modelsを開きます。自分のモデルを含む短いJSONの一覧が表示されれば、ネットワークの経路は通っています。
パソコンのIPが変わらないように、ルーターの設定でそのIPを予約しておきます。
4. インターネットには公開しない
OllamaのAPIにはサインインがないため、ポート11434に接続できる人なら誰でも、あなたのモデルを実行したり削除したりできます。自分のデバイスだけで使うために、次の点を守ります。
- ルーターでポートを転送(開放)しないでください。
- ゲスト用や共用のネットワークではなく、自分で管理しているWi-Fiで使います。
http://での通信は暗号化されません。 - ノートパソコンでは、Ollamaがカフェや職場のWi-Fiでも接続を受け付けるようになります。出かける前に、セクション2の変更を元に戻します。
- 外出先では、自分のデバイスだけが参加するプライベートなVPNを使い、ベースURLにはパソコンのVPN上のアドレスを入れます。
- FAQにあるプロキシやトンネルの例にはサインインがなく、トンネルのアドレスは誰でもアクセスできる公開のものです。使う前にサインインを追加してください。
この例では、カフェからチャットするために、den-pcとスマートフォンに同じプライベートVPNを入れ、ベースURLのIPだけを書き換えます。デバイスの外に何が出ていくかをたどるには、AIのプライバシーチェックリストが役立ちます。
5. アプリを接続して最初のテストをする
例の値を入力します。欄の名前はアプリによって異なります(独自モデルの接続を参照)。
| 欄 | 値 |
|---|---|
| ベースURLまたはエンドポイントURL | http://192.168.1.20:11434/v1 |
| APIキー | 空欄、または仮の文字列 |
| モデル名またはモデルID | ollama listからコピーしたllama3.2:latest |
「赤、緑、青の3語を1行ずつ返してください」と送ります。そのあとパソコンでollama psを実行すると、モデルが読み込み済みとして表示されるはずです。
次にOllamaを終了して、もう一度メッセージを送ります。エラーになるはずです。返答が届いた場合は、アプリが別のモデルを使っています。
Monoでは、「設定」>「インテグレーション」>「カスタムエンドポイント」で「テキストモデル」をオンにし、これらの値を入力します。「接続できない場合は既定のモデルを使用」のスイッチは初期設定でオンなので、Monoでもサーバーを止めたテストを行ってください。自分のテキストモデルを使う場合、チャットではスキルもツールも使われず、その返答はMonoでは無料です。
6. よくある接続の問題を解決する
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| パソコンでは動くが、スマートフォンではタイムアウトする | ネットワーク公開のスイッチがオンか、OLLAMA_HOSTが設定されているか、Ollamaを再起動したか、このネットワークでファイアウォールが許可しているか |
| 以前は動いたが、今はタイムアウトする | パソコンがスリープしていないか、IPが変わっていないか、スマートフォンがモバイルデータ通信やゲスト用Wi-Fiにつながっていないか |
| パスが見つからないというエラーが出る | ベースURLに/v1が抜けていないか、二重に付いていないか |
| モデルが見つからないというエラーが出る | 名前とタグがollama listの表示どおりか |
| iPhoneのブラウザでのテストは成功するが、アプリが接続できない | 「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「ローカルネットワーク」でのアプリのアクセス |
| 最初の返答が遅い | モデルを読み込んでいます。初期設定では、Ollamaは5分間使われなかったモデルをメモリから解放します |
パソコンがすぐスリープしてしまう場合は、パソコンをスリープさせない方法をご覧ください。Monoはまだ公開前ですが、ウェイトリストに登録できます。
